「肩が上がらない」「背中に手が回らない」
それ、年齢のせいにしていませんか?
◆ 「肩が痛くて、腕が上がらない」——その悩み、50代に急増中
「朝起きると肩がズキッと痛い」
「洗濯物を干すのがつらい」
「背中のファスナーに手が届かない」
そんな悩みを感じている50代の方、決してあなただけではありません。
この症状、四十肩・五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)かもしれません。
実は、40〜60代にかけて発症率が非常に高い症状のひとつで、近年では生活様式の変化とともに悩む人が増えています。
◆ 四十肩・五十肩ってどんな症状?
四十肩・五十肩は、肩の関節まわりに炎症が起きることで、強い痛みや運動制限が出る症状の総称です。
よくある症状は…
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急に肩が痛み出して、腕が上がらない
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夜中にズキズキとした痛みで目が覚める
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髪を洗ったり、エプロンのひもを結ぶのが難しい
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背中に手を回すと強い痛みが走る
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腕を動かそうとすると肩が引っかかる感じがする
こうした症状は、初期には「使いすぎかな」「寝違えたかな」と見逃されやすいですが、放っておくと半年〜1年以上続くこともあります。
◆ なぜ起こる?原因は“老化”だけじゃない
一般的には「加齢によるもの」と言われがちですが、実は生活習慣や肩の使い方も大きく関わっています。
✔ 姿勢の崩れ
デスクワークやスマホ時間が長くなることで、猫背や巻き肩になり、肩関節に負担がかかります。
✔ 筋力低下・血流の悪化
50代になると、肩まわりの筋肉が硬くなったり、血流が滞りやすくなったりして、炎症が起きやすくなります。
✔ 運動不足や片側ばかりの使い方
長年の利き腕への偏った負荷も、四十肩・五十肩の原因になります。
◆ 実は“段階”がある
四十肩・五十肩は、症状の進み方に特徴的な3つの段階があります。
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急性期(炎症期)
→ 強い痛み、夜間痛、動かすとズキズキする -
拘縮期(こうしゅくき)
→ 痛みは落ち着くが、腕が上がらない、固まって動かない -
回復期
→ 徐々に可動域が戻ってくるが、回復までに時間がかかる
放置していると自然に改善することもありますが、1〜3年かかるケースも。
その間に肩まわりの筋肉が落ちてしまい、「痛みは消えたけど腕が思うように動かない」という状態になる人もいます。
◆ 「動かすと悪化する」は間違い?
四十肩・五十肩になった人がよく口にするのが
「動かすと悪くなる気がする」
「できるだけ使わないようにしている」
でも実は、“正しい方法で動かすこと”が、回復への近道なのです。
もちろん、強い痛みがあるときに無理をするのは逆効果ですが、痛みが落ち着いてきたら、徐々に肩を動かす練習をすることが重要です。
長期間安静にしすぎると、関節が固まり、可動域が狭くなってしまいます。
◆ 50代だからこそ、早めのケアを
四十肩・五十肩は、「年齢のせいだから」と放置されがちですが、
正しくケアすれば、痛みを抑えて回復期間を短くすることができます。
当院では、以下のような方法でサポートしています。
✔ 丁寧な問診で「本当に五十肩なのか」を確認
肩の痛みには、石灰沈着性腱板炎、腱板断裂など、他の疾患が隠れていることもあります。
✔ 炎症が強い時期には「痛みを鎮めるケア」
筋膜や関節包にアプローチし、過敏になっている神経への負担を減らします。
✔ 動かせる時期には「正しい動きの再教育」
日常動作の中で自然と肩を動かせるように、呼吸や姿勢からアプローチしていきます。
✔ 自宅でできる運動やストレッチの提案
継続しやすく、負担にならない内容をお伝えします。
◆ 実際のお声
「寝返りができないほど痛かったのが、今では洗濯物もスムーズに干せます」
「回復するまでに2年かかると聞いて不安でしたが、3ヶ月でかなり改善しました」
「五十肩と言われたけど、実は違う原因だったとわかって驚きました」
50代の方から、こんなお声を多くいただいています。
◆ 最後に
四十肩・五十肩は、「年齢だから仕方ない」「自然に改善する」と言われることも多いですが、
正しい理解と適切なケアで、痛みや不自由な生活から解放される可能性があります。
もし今、肩の痛みでお悩みであれば、
「どうして痛くなったのか?」「何をすれば回復できるのか?」
一緒に原因を探し、改善に向けた第一歩を踏み出しませんか?