「歩ける距離がどんどん短くなる」
― それ、脊柱管狭窄症かもしれません ―
◆ こんな症状に心当たりありませんか?
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歩いていると、だんだん足が重くなり痛くなる
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少し休むとまた歩けるけど、すぐにまた痛くなる
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足のしびれや、つっぱり感がある
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病院で「年齢のせい」と言われたが、納得できない
このような症状がある60代以上の方に多く見られるのが、**脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)**です。
◆ 脊柱管狭窄症とは?
背骨の中には、脳からつながる「神経(脊髄)」が通っているトンネルのような空間――これを「脊柱管」といいます。
加齢や姿勢の歪み、骨や靭帯の変性によってこの脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで、足腰にさまざまな不調が出るのが「脊柱管狭窄症」です。
◆ 脊柱管狭窄症の代表的な症状
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間欠性跛行(かんけつせいはこう)
→ 歩き続けると足が痛くなるが、座ると回復してまた歩けるようになる。 -
足のしびれや冷え
→ 足の裏やふくらはぎがジンジンし、靴下をはいたような感覚になることも。 -
腰やお尻の重だるさ
→ 腰痛ではなく、むしろ「張っている」「詰まっている」という感覚。 -
足に力が入りにくい
→ 立ち上がる、階段を登るなどの日常動作に違和感が出てくる。
◆ 「年齢だから仕方ない」では済ませられない理由
脊柱管狭窄症は、60代以上の方に多く見られる症状です。
しかし、よくあるのが病院で「年相応ですね」と言われてそのまま放置してしまうケース。
確かに加齢によって背骨に変化は起こりますが、症状が出るのは別の原因が隠れている可能性もあるのです。
たとえば、こんな原因が関係していることもあります:
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骨盤の歪み
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筋力低下
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姿勢不良(猫背や反り腰)
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呼吸の浅さや内臓疲労
画像検査では骨の変化しか映りませんが、神経がどのように引っ張られているか、体のバランスがどうかまでは映らないのです。
◆ 「手術しかない」と言われた方へ
当院には「もう手術しかないと言われたけど…」と、不安を抱えて来られる60代・70代の方が多くいらっしゃいます。
もちろん、手術が必要なケースも存在しますが、
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安静にしていても強い痛みが続く
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排尿や排便に障害が出ている
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足にまったく力が入らない
といった重篤な神経障害がある場合を除けば、ほとんどは保存的(手術以外の)な対応で改善が期待できます。
◆ 当院での脊柱管狭窄症へのアプローチ
◎ 丁寧なカウンセリングと検査
生活背景や姿勢、筋肉のバランスを見て、症状の原因を多角的に探ります。
◎ 骨盤・背骨の調整
脊柱管を圧迫している構造的なズレや緊張を、ソフトな手技で解放していきます。
◎ 深部筋の再教育
腰やお尻、太ももの深い筋肉(インナーマッスル)にアプローチし、再発しにくい体づくりを行います。
◎ 歩き方・呼吸・体の使い方の見直し
神経への負担を減らすよう、姿勢や動作のクセを整えていきます。
◆ 60代からの「人生後半を自由に歩ける体づくり」
「外に出るのが怖くなった」
「旅行に行くのが億劫になった」
「家の中の移動だけでも疲れる」
それは体の問題だけでなく、心の元気まで奪ってしまっているかもしれません。
脊柱管狭窄症を放置すると、日常の「ちょっとした幸せ」がどんどん遠ざかってしまいます。
でも逆にいえば、今ここで体を整えれば、人生後半をもっと自由に生きられるということでもあります。
◆ 最後に
「歳だから仕方ない」「手術しかない」とあきらめる前に、
まずは一度、体をしっかり見直してみませんか?
私たちは、60代以上の方がもう一度「不安なく歩ける人生」を取り戻すためのサポートに本気で取り組んでいます。