「どこに行っても治らないヘルニア」その不安、よくわかります
50〜60代の方から特によくいただくご相談。
それが「腰椎椎間板ヘルニアと言われて、整体にも整形外科にも通ったけど全然良くならない」というものです。
痛み止めと湿布だけの対応で根本改善しない。リハビリや牽引を続けたけど効果が薄い。手術を勧められたけど本当に必要なのか疑問 痛みのせいで趣味もできず、気分も沈む毎日…
その結果、「もう諦めるしかないのかも…」と心が折れそうになる方も多いのです。ですが、まだ諦める必要はありません。
【腰椎椎間板ヘルニア】本当にそれが原因ですか?
「ヘルニア=痛みの原因」と考えられがちですが、実はそうとも限りません。
画像検査で椎間板ヘルニアが見つかっても、症状がない人も大勢います。腰痛があるから検査を受け、たまたま昔からあったヘルニアが写っただけかもしれません。 本当にヘルニアが原因であれば、「痛み」だけでなく「筋力低下」や「麻痺」が現れるはずです。なぜなら圧迫される神経は“運動神経”だからです。 つまり、「ヘルニア=痛みの原因」とは限らないのです。
【手術は最後の手段】その選択、ちょっと待ってください
当院にいらっしゃる方の中にも、整形外科で「手術しかない」と言われた方が多数います。もちろん、重度の場合は手術が必要なケースもあります。
ただし、以下のような場合に限られます:
・24時間強い痛みに耐えられない
・足に力がまったく入らない
・排尿・排便障害がある(膀胱直腸障害)
こうした明確な症状がなければ、多くの方は手術を回避して改善できる可能性があります。
実際、当院では手術を勧められていた方が保存療法で改善した例が数多くあります。 今は技術の進歩で数センチの切開で手術できる時代になりましたが、「手術=完治」ではありません。術後に後遺症や痛みが残るケースも少なくありません。だからこそ、手術の前に他の道があることを知ってほしいのです。
【なぜ整体院に通っても治らないのか?】
それは「痛み」だけを見て、「身体全体」を見ていないからです。
痛みだけを施術しても意味がない。厚生労働省の国民生活基礎調査(2022年)では、腰痛が男女ともに1位の自覚症状でした。しかも、この25年間でほとんど改善されていないのです。 医療も整体も進歩し、施術法も増えたはずなのに、腰痛人口は減っていません。 なぜか? それは、「痛みをとること」にばかりフォーカスしているからです。 本当に必要なのは、痛みの背景にある「原因」と向き合うことです。
【腰椎ヘルニアの本当の改善ステップ】
① 姿勢と骨格の再調整
腰痛や神経圧迫の多くは、「身体のゆがみ」からきています。骨盤の傾き、猫背、反り腰…こうした不良姿勢を直さない限り、痛みは何度でもぶり返します。
② 深部筋・筋膜へのアプローチ
筋肉の表面だけをほぐしても意味がありません。重要なのは、インナーマッスルや筋膜のねじれ・癒着をリリースすることです。
③ 呼吸と自律神経のバランス調整
長年の痛みや不安は、身体を常に「緊張状態」にさせます。副交感神経が働かないと、回復力は上がりません。マインドフルネスや呼吸法で「整えること」が大切です。
④ 納得いくまで説明を受けること
どこに行っても「説明が曖昧だった」という声を多く聞きます。当院では、体の状態や痛みのメカニズムを丁寧にわかりやすく説明することを大切にしています。理解が深まれば、改善にも前向きになれます。
【人生の後半を、痛みに振り回されない生き方へ】
50〜60代という年代は、「身体と向き合う最後のチャンス」とも言えます。
痛みをごまかし続けたり、諦めたりすれば、それはやがて「歩けない不安」や「介護の入り口」につながるかもしれません。 でも、今きちんと体を整えれば、これからの10年・20年を健康でアクティブに過ごす未来が待っています。
【最後にお伝えしたいこと】
椎間板ヘルニアと言われ、手術を勧められて悩んでいるが、どこに行っても改善しない
そんな方こそ、本当の原因に目を向け、正しいケアを始めてほしいのです。 痛みのせいでやりたいことができない人生ではなく、 「体が元気だから、やりたいことに挑戦できる」人生へ。 あなたの体には、まだ可能性があります。 一緒に、その力を引き出していきましょう。